櫻貿易株式会社
設計・施工・運用上級

関西送配電「空き容量一覧(154kV未満)」の読み方 ― 電気所別の連系可否・空き容量で蓄電池の連系先を確定する

関西電力送配電は、154kV未満系統の電気所ごとに運用容量・空き容量・制約要因・連系可否を数値で一覧化した「空き容量一覧(154kV未満)」(全36ページ)を公表している。系統用蓄電池の連系先を選定するうえで、どの電気所・電圧階級なら連系可能か、空き容量がどれだけあるかを数値で確定できる一次データである。

このページの要点

  1. 154kV未満系統の各電気所について、電圧階級(77kV・22kV・6.6kV等)・バンク数・運用容量・空き容量(一次/二次変圧器・上位系統等考慮)・制約要因(熱容量等)・連系可否(可/不可#1/不可#2)を数値で一覧化(2026年6月4日現在・全36ページ)。
  2. 空き容量は当該設備だけでなく上位系統等を考慮した値で示され、変圧器単体では空きがあっても上位系制約で連系不可となるケースを判別できる。
  3. 『154kV未満 空き容量マッピング』(地図・凡例)と連動し、地図で俯瞰→一覧の数値で連系可否を確定という流れで蓄電池の連系先選定に使える。

出典:関西電力送配電『空き容量一覧(154kV未満)』(2026年6月4日現在・全36ページ)。

要旨 ― ひと言でいえば

関西エリアの「どの変電所につなげるか」を数値で答える一覧表である。地図(マッピング)で当たりを付け、この一覧で空き容量と連系可否を確定する、蓄電池立地の実務ツールといえる。

目次

  1. 空き容量一覧(154kV未満)とは
  2. 項目の読み方(運用容量・空き容量・上位系考慮・連系可否)
  3. 蓄電池の連系先選定への活用とマッピングとの連動
  4. よくある質問(Q&A)
  5. 編集部の見立て(独自分析)
  6. 出典(一次情報)

空き容量一覧(154kV未満)とは

電気所単位の数値テーブルで、連系可否と空き容量を確定できる一次データである。

本一覧は、関西電力送配電が公表する154kV未満系統の系統アクセスデータで、各電気所について電気所記号・名称、電圧階級(77kV・22kV・6.6kV等)、バンク数、運用容量、空き容量、制約要因、連系可否の区分を数値で一覧化する。全36ページの数値テーブルであり、注記(※1〜※3)で条件が補足される。

たとえば北A木代(77/22kV)は空き容量−24で「不可#1」、北H富田(77/22kV)は空き容量1・38で「可」といったように、電気所・電圧階級ごとに連系可否と空き容量が明示されている。

項目の読み方 ― 運用容量・空き容量・上位系考慮・連系可否

「上位系統等考慮」の空き容量と、不可の区分が判断の要点である。

図1:空き容量一覧(154kV未満)の3欄の読み方

空き容量一覧154kV未満の空き容量欄・制約要因欄・連系可否欄の読み方と上位系統等考慮を示す図

出典:関西電力送配電『空き容量一覧(154kV未満)』(2026年6月4日現在・全36ページ)。

空き容量(一次/二次変圧器)

変圧器ごとの空き容量を表示。当該設備に加え上位系統等を考慮した値で示されるため、変圧器単体に空きがあっても上位系制約で連系不可となるケースを判別できる。

制約要因

「熱容量」等、空き容量を制約している要因が示される。増強要否の見当を付ける手掛かりになる。

連系可否の区分

「可」「不可#1」「不可#2」等で表示。空き容量がマイナス・ゼロの設備は「不可」となる。不可の区分は制約の性質を示す。

注記(※1〜※3)

適用条件の補足。条件付き連系の可能性を検討する際に確認する。

一次資料の記載(要旨)

各電気所について、電圧階級・バンク数・運用容量・空き容量(一次変圧器・二次変圧器、当該設備・上位系統等考慮)・制約要因・連系可否の区分を一覧化している。

— 空き容量一覧(154kV未満)(要旨)

蓄電池の連系先選定への活用とマッピングとの連動

地図で俯瞰し、一覧で確定する。二段構えのスクリーニングが実務の型である。

図2:マッピングで俯瞰し一覧の数値で連系先を確定する二段構え

蓄電池の連系先選定で空き容量マッピングで俯瞰し空き容量一覧の数値で連系可否を確定する手順の図

出典:関西電力送配電『空き容量一覧(154kV未満)』『154kV未満 空き容量マッピング』。

本一覧は『154kV未満 空き容量マッピング』(地図・凡例)と連動しており、マッピングで立地候補を俯瞰し、一覧の数値で連系可否・空き容量を確定するという使い方ができる。空き容量が逼迫し連系不可の電気所が多い実態は、関西エリアでの連系先確保の難易度を示しており、立地戦略・接続検討の優先順位付けに直接影響する。

実務チェックリスト

  • 連系先を検討する事業者は、候補電気所の空き容量・連系可否(可/不可)を一覧の数値で確認し、立地候補を確定する。
  • 空き容量が逼迫・不可の電気所は、増強要否・条件付き連系の可能性を接続検討で確認する。
  • マッピングで俯瞰した候補を一覧の数値でクロスチェックし、接続検討申込の優先順位を付ける。

読者別の緊急度

初級(投資家・土地オーナー)2/5

連系難易度の目安として把握すればよい。

中級(建設・メーカー・設計)4/5

立地・設計担当は連系先確定のため今週中に確認すべき。

上級(事業者・アグリゲーター)5/5

連系先選定・接続検討の前提として直ちに押さえるべき。

よくある質問(Q&A)

空き容量一覧(154kV未満)には何が載っていますか?

154kV未満系統の各電気所について、電気所記号・名称、電圧階級(77kV・22kV・6.6kV等)、バンク数、運用容量、空き容量(一次・二次変圧器、当該設備・上位系統等考慮)、制約要因(熱容量等)、連系可否の区分が数値で一覧化されています。

連系可否はどう表示されますか?

「可」「不可#1」「不可#2」等の区分で表示されます。空き容量がマイナス・ゼロの設備は「不可」です。区分と注記(※1〜※3)が制約の性質を示します。

「上位系統等考慮」とは何ですか?

空き容量が当該変圧器だけでなく上位系統等の制約を考慮した値で示されることを指します。変圧器単体では空きがあっても、上位系の制約で連系不可となるケースを判別できます。

マッピングとの違いは?

『154kV未満 空き容量マッピング』は地図と凡例で系統を俯瞰するもので、本一覧はその具体的な数値(空き容量・連系可否)を電気所単位で確定するデータです。両者を連動して使います。

蓄電池の連系先選定にはどう使いますか?

マッピングで立地候補を俯瞰した後、一覧で候補電気所の空き容量・連系可否を数値で確認して立地候補を確定し、接続検討申込の優先順位を付けます。不可の電気所は増強要否・条件付き連系の可能性を接続検討で確認します。

編集部の見立て(独自分析)

独自分析

  • 空き容量が上位系統等を考慮した値で示される点が実務上の要点で、変圧器単体の空きだけを見た立地判断の誤りを防げる。
  • 「不可#1」「不可#2」の区分や注記は制約の性質を示し、増強要否・条件付き連系の判断材料になる。
  • マッピング(俯瞰)と一覧(数値)のセット活用により、立地スクリーニングから連系可否確定まで一貫した判断ができる。

※本ブロックは一次資料の事実に基づく編集部の見立てであり、確定情報ではありません(2026年7月時点)。

この記事のまとめ

関西電力送配電の「空き容量一覧(154kV未満)」は、電気所ごとの運用容量・空き容量(上位系統等考慮)・制約要因・連系可否(可/不可)を数値で一覧化した全36ページの一次データである。系統用蓄電池の連系先選定では、マッピングで俯瞰した候補を本一覧の数値でクロスチェックし、連系可否を確定して接続検討の優先順位を付ける、という二段構えの活用が実務の型となる。

編集体制

執筆

BESSNEWS編集部

系統用蓄電池の制度・市場・ファイナンスを一次資料に基づき解説する専門編集チーム。

監修

BESS NEWS編集長

系統用蓄電池の制度・系統運用を専門とする社内専門家。本記事の制度記述・数値を確認。

出典(一次情報)

  1. 関西電力送配電株式会社『空き容量一覧(154kV未満)』(2026年6月4日現在・全36ページ)
    https://www.kansai-td.co.jp/
  2. 保存済み一次資料PDF:02.04_蓄電池情報/04_系統・接続(送配電・系統増強)/送配電各社/(2026-05-13 関西送配電 空き容量一覧154kV未満)

本記事は2026年5月13日公表の一次資料のみに基づいています(対象日より後の情報は含みません)。制度内容は今後の審議等で変更される可能性があります。

出典: BESS media(株式会社エコ革)
https://bessnews.jp/engineering/proffessional/4615503506001/

本記事は BESS media の転載条件(出典明記のうえ全文転載可)にもとづき転載しています。 記事内容の著作権は転載元に帰属します。

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