一事業者あたり接続検討数の上限、5社の具体値が判明 ― 東京電力PG11件・関西送配電12件・中部電力PG7件
一事業者あたり接続検討数の上限の具体値が、7月24日付で3社分そろった。東京電力PGが11件、関西送配電が12件、中部電力PGが7件。先行公表の北海道NW・中国NW5件と合わせて5社が判明し、運用開始は2026年8月1日である。
このページの要点
- 判明した5社の上限は5件から12件。東京電力PG11件、関西送配電12件、中部電力PG7件、北海道NW・中国NW各5件
- 2026年7月31日までに受付完了した申込みは、上限を超えていても従来どおり回答される
- 8月1日以降の未受付分は上限が厳格適用され、超過分は書類確認そのものが行われない
出典:東京電力PG・関西送配電・中部電力PGの2026年7月24日付公表、および北海道NW・中国NWの先行公表分。方針は2026年4月16日 次世代電力系統ワーキンググループの整理。
図書館の貸出上限のようなもので、1社が同時に借りていられる本の数がエリアごとに5冊から12冊まで決められた、という話である。
目次
- エリア別の上限件数 ― 判明した5社は5件から12件
- 7月31日の受付完了と、8月1日からの厳格適用
- 残る5社は未公表 ― 件数の確認状況もそろっていない
- 8月以降の申請戦略 ― 限られた枠をどう使うか
- よくある質問(Q&A)
- 編集部の見立て(独自分析)
- 出典(一次情報)
エリア別の上限件数 ― 判明した5社は5件から12件
同じ運用でも、1事業者が同時に抱えられる接続検討の本数はエリアで2倍以上違う。
図1:一事業者あたり接続検討数の上限(判明した5社と公表が未確認の5エリア)
出典:各一般送配電事業者の公表(2026年7月24日付ほか)。方針は2026年4月16日 次世代電力系統ワーキンググループの整理。
一事業者あたりの接続検討申込数に上限を設ける運用は、2026年4月16日の次世代電力系統ワーキンググループの整理に基づく。7月24日付で東京電力PGが11件、関西送配電が12件、中部電力PGが7件を公表していることを確認した。北海道NWと中国NWは先行して各5件を公表している。
判明した5社を並べると、下限は北海道NWと中国NWの5件、上限は関西送配電の12件。中部電力PGの7件は、隣接する東京電力PGの11件より4件少ない。数字の並びだけで、エリアをまたぐ開発ポートフォリオの組み方が変わる。
一事業者あたりの接続検討申込数の上限は、東京電力PG11件、関西送配電12件、中部電力PG7件、北海道NW5件、中国NW5件。運用開始は2026年8月1日。
— 各一般送配電事業者の公表(2026年7月24日付ほか)7月31日の受付完了と、8月1日からの厳格適用
分かれ目は申込を出した日ではなく、受付が完了した日である。
図2:7月31日の受付完了と、8月1日からの上限の厳格適用
出典:各一般送配電事業者の公表(2026年7月24日付ほか)。
2026年7月31日までに受付が完了した申込みは、件数が上限を超えていても従来どおり回答される。受付完了の中身は、書類が完備していることと検討料が着金していることの2つ。どちらかが欠けていれば受付は完了していない。
8月1日以降に受付となる分は上限が厳格に適用され、超過分については書類確認そのものが行われない。不備を指摘されて直すという話ではなく、上限を超えた申込みは処理の入口で止まる。
検討料の着金は自社の都合だけでは動かない。7月31日17:00を実質的な期限として逆算する。
残る5社は未公表 ― 件数の確認状況もそろっていない
10社のうち具体値が出たのは5社で、一次情報への到達度も一律ではない。
上限件数の公表を確認できていないのは東北NW・北陸・四国・九州・沖縄の5エリアである。運用開始が8月1日で共通する前提に立てば、公表を待つ間も申込の棚卸しは進めておくことになる。
確認できた5社のなかでも到達度は違う。東京電力PGは公表ページの内容まで確認済み、中部電力PGはページが空応答、関西送配電は個別のURLが特定できていない。件数は各社の公表で改めて突き合わせる前提で扱うのが安全である。
本記事の件数は、上記の確認状況を前提とした数値である。申込前に各社の最新の公表を確認する。
8月以降の申請戦略 ― 限られた枠をどう使うか
枠が有限になれば、申込は「出せるだけ出す」から「どれを出すか選ぶ」に変わる。
出発点は、エリアごとの上限に対していま自社が何件の未回答を抱えているかを数えることである。関西送配電の12件と中部電力PGの7件では、同じ社内基準で優先順位をつけても通せる本数が違う。枠の配分はエリア単位で決めることになる。
8月1日以降は、上限枠に収まる範囲での厳選申請に切り替わる。どの案件を枠に入れるかの社内基準と、エリアごとの枠の残数を誰が管理するかを、8月1日までに決めておく。上限値が判明した以上、枠の設計は今週の作業になる。
- 提出中の接続検討申込みについて、書類の完備と検討料の着金を2026年7月31日17:00までに確定させる。
- エリア別の上限件数に対し、自社の未回答件数を数えて残枠を出す。
- 東北NW・北陸・四国・九州・沖縄の公表状況を確認し、判明次第エリア別の残枠表を更新する。
- 8月1日以降に枠へ入れる案件の選定基準と、枠の残数を管理する担当を決める。
読者別の緊急度
案件確保の可否に影響する。7月31日が分水嶺のため、今週中の把握が必要。
接続申込実務と書類整備の優先順位付けを今週中に終えたい。
上限値が判明したため、8月1日以降のエリア別申請戦略を即日再設計すべき。
よくある質問(Q&A)
接続検討の件数上限は、エリアごとに何件ですか?判明しているのは5社です。東京電力PG11件、関西送配電12件、中部電力PG7件、北海道NW5件、中国NW5件。東北NW・北陸・四国・九州・沖縄の5エリアは公表を確認できていません。
この上限はいつから適用されますか?2026年8月1日の運用開始です。基準となる線引きは2026年7月31日までに受付が完了しているかどうかです。
7月31日までに出した申込みはどうなりますか?7月31日までに受付が完了した申込みは、件数が上限を超えていても従来どおり回答されます。受付完了とは、書類が完備し、かつ検討料が着金した状態を指します。
上限を超えて申込むとどうなりますか?8月1日以降に受付となる未受付分は上限が厳格に適用され、超過分については書類確認が行われません。
この上限は何に基づく運用ですか?2026年4月16日の次世代電力系統ワーキンググループの整理に基づき、各一般送配電事業者が自社エリアの具体的な件数を公表しています。
公表されていない5社の上限件数はどう扱えばよいですか?東北NW・北陸・四国・九州・沖縄については2026年7月24日時点で公表を確認できていません。運用開始日は8月1日で共通するため、各社の公表を随時確認しながら、上限が設定される前提で申込の優先順位を組む必要があります。
編集部の見立て(独自分析)
独自分析
- 上限が5件から12件までばらついている点は、エリアごとに枠の希少性が違うことを意味する。全国一律の開発戦略は成り立たず、エリア別に何件まで走らせるかを先に決める運用へ切り替えるべきだと考える。
- 7月31日の線引きは申込日ではなく受付完了日で切られる。書類の完備と検討料の着金という2条件のうち、着金は自社の支払サイトや金融機関の処理日に左右される。実質的な締切は7月31日より前に来ると見ておいたほうがよい。
- 8月1日以降は超過分の書類確認を行わないとされている。形式不備の差し戻しではなく無処理であるから、自社で枠の残数を管理していないと、出したつもりの申込が進んでいないという事故が起きやすい。
- 5社が未公表で、確認できた5社でも一次情報への到達度に差がある(東京電力PGは公表ページを確認済み、中部電力PGはページが空応答、関西送配電は個別URLが未特定)。件数の扱いは暫定とし、8月1日の運用開始時点で各社の公表を再確認する前提を置くのが安全である。
※本ブロックは一次資料の事実に基づく編集部の見立てであり、一次資料に記載された決定事項ではありません。
この記事のまとめ
一事業者あたりの接続検討申込数の上限は、東京電力PG11件、関西送配電12件、中部電力PG7件、北海道NW5件、中国NW5件の5社で判明した。運用開始は2026年8月1日。7月31日までに書類の完備と検討料の着金まで終えた申込みは上限超過分も従来どおり回答され、8月1日以降の未受付分は超過分の書類確認が行われない。東北NW・北陸・四国・九州・沖縄の5エリアは公表を確認できていない。
編集体制
執筆
BESSNEWS編集部
系統用蓄電池の制度・市場・ファイナンスを一次資料に基づいて解説する編集部。審議会資料・約款・公募要領を原文で確認して記事化しています。
監修
BESS NEWS編集長
系統アクセスの申込実務と制度改正を担当。本記事の件数は各一般送配電事業者の公表内容と突き合わせ、確認の到達度まで併記した。
出典(一次情報)
- 東京電力パワーグリッド 接続検討数の上限に関する公表(2026年7月24日)
https://www.tepco.co.jp/pg/consignment/workshop/information/renewable/adjustment/20260724_01.html
本記事は2026年7月24日時点で公表された一次資料に基づきます。以後の改訂・追加公表は反映していません。
出典: BESS media(株式会社エコ革)
https://bessnews.jp/institutional/standard/4622702102001/
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