櫻貿易株式会社
市場・価格上級

容量市場2030年度の参加登録は8月3日開始 ― 事業者情報の受付は8月7日まで、応札は10月13日から

OCCTOが2026年7月30日に公表したメインオークション募集要綱(対象実需給年度2030年度)で、参加登録から約定までの日程が確定した。最初の関門は事業者情報の登録受付で、8月3日から8月7日までの5日間しかない。

#電力広域的運営推進機関#制度・ルール文書#容量市場#お知らせ/リリース#市場

このページの要点

  1. 容量市場2030年度実需給向けメインオークションの参加登録が2026年8月3日に始まる。
  2. 事業者情報の登録受付は8月7日(金)で締切となり、ここを逃すと以降のステップに進めない。
  3. 事業者コード・系統コード・クライアント証明書の取得状況を今日中に確認しておきたい。

出典:OCCTO 容量市場 メインオークション募集要綱/業務マニュアル(参加登録・応札・容量確保契約書の締結編)(対象実需給年度2030年度、2026年7月30日)

要旨 ― ひと言でいえば

入札に参加するための受付が3日後に開いて、その4日後に閉まる。まず参加者の登録を通さないと、そのあとの設備登録も入札もできない仕組みである。

目次

  1. 参加登録から約定までの6ステップと期日
  2. 最大の関門は事業者情報登録の5日間(8/3〜8/7)
  3. 初参加なら今日やること ― 事業者コードとクライアント証明書
  4. よくある質問(Q&A)
  5. 編集部の見立て(独自分析)
  6. 出典(一次情報)

参加登録から約定までの6ステップと期日

応札にたどり着くまでに、登録と審査が4段構えで並んでいる。

OCCTOは2026年7月30日、容量市場メインオークションの募集要綱(対象実需給年度:2030年度)を公表した。実需給年度は2030年4月1日(月)から2031年3月31日(月)まで。参加登録は容量市場システムを利用して行い、事業者情報・電源等情報・期待容量の3点を登録する。

日程は次のとおりである。事業者情報の登録受付は8月3日(月)から8月7日(金)、審査は8月3日から8月12日(水)。電源等情報の登録受付は8月3日(月)から8月17日(月)、審査は8月3日から9月7日(月)。期待容量の登録受付は9月8日(火)から9月17日(木)。応札の受付期間は10月13日(火)から10月23日(金)で、約定結果の公表期日は2026年12月頃(予定)、容量確保契約書締結のための手続期間は公表日から2027年3月頃である。

一次資料の記載(要旨)

事業者情報の登録受付は2026年8月3日(月)から8月7日(金)、電源等情報の登録受付は8月3日(月)から8月17日(月)、期待容量の登録受付は9月8日(火)から9月17日(木)、応札の受付期間は10月13日(火)から10月23日(金)。約定結果の公表期日は2026年12月頃(予定)。実需給年度は2030年4月1日(月)から2031年3月31日(月)。

— OCCTO 容量市場 メインオークション募集要綱(対象実需給年度:2030年度)

最大の関門は事業者情報登録の5日間(8/3〜8/7)

6ステップのうち、落ちたら取り返せないのは最初の1つである。

図1:登録3種の受付期間と審査期間 ― 事業者情報だけが5日間

容量市場2030年度の参加登録で事業者情報の受付が8月3日から8月7日の5日間しかないことを示す図

出典:OCCTO 容量市場 メインオークション募集要綱(対象実需給年度:2030年度、2026年7月30日)。

事業者情報の登録受付は8月3日から8月7日までで、受付はわずか5日間である。ここを逃すと電源等情報の登録にも応札にも進めない。他のステップは期間が2週間前後あるのに対し、最初の関門だけが極端に狭い。

しかも登録は出せば終わりではなく、後に審査が入る。事業者情報の審査は8月3日から8月12日である。締切当日に登録すると、差し戻されたときに再提出する余地が残らない。受付開始の直後に出しておく意味はここにある。

審査期間のずれが期待容量登録に効く

電源等情報の審査は8月3日から9月7日まで、最大で約1か月取られている。その直後、9月8日から期待容量の登録受付が始まる。電源等情報の審査が後ろに寄ると、期待容量登録の窓に間に合わないおそれがある。電源等情報も受付初期に出しておくのが安全である。

応札の受付期間終了後は、約定結果の公表まで登録情報の内容を変更できない。同一電源の参加登録の重複も認められていない。

初参加なら今日やること ― 事業者コードとクライアント証明書

登録の前段に、取得手続という別の工程がある。

図2:参加登録の前提となる取得手続と、登録情報に効く2つの制約

容量市場の参加登録に必要な事業者コード・系統コード・クライアント証明書と重複登録禁止を示す図

出典:OCCTO 容量市場 業務マニュアル(参加登録・応札・容量確保契約書の締結編)(対象実需給年度:2030年度、2026年7月30日)。

参加登録は容量市場システムを利用して行う。事業者コード、系統コード及びクライアント証明書が未取得の場合は、その取得手続が参加登録の前提になる。8月7日の締切から逆算すると、未取得の事業者に残された時間は数日しかない。

2030年度実需給の容量収入を狙うのであれば、8月3日からの参加登録に確実に乗る必要がある。既に登録済みの事業者も安心はできない。電源等情報(8月17日まで)と期待容量(9月8日から9月17日)の登録を工程表に入れ、設備諸元の準備を先に進めておきたい。

  • 事業者コード・系統コード・クライアント証明書の取得状況を確認する(未取得なら即着手)。(期限:2026年8月7日)
  • 事業者情報を8月3日の受付開始直後に登録する(締切当日は審査差し戻しのリカバリ余地がない)。(期限:2026年8月7日)
  • 電源等情報を受付初期(8月上旬)に提出し、審査完了を9月7日までに終えられるようにする。(期限:2026年8月17日)
  • 期待容量の登録(9月8日〜17日)と応札(10月13日〜23日)を工程表に反映する。
  • 共同開発案件・譲渡予定案件は、同一電源の登録重複が認められないことを踏まえて登録名義を事前に確定する。

読者別の緊急度

初級(投資家・土地オーナー)3/5

直接手続する立場でなければ、今月中の把握で足りる。

中級(建設・メーカー・設計)4/5

電源等情報の登録に設備諸元が要るため、今週中に準備したい。

上級(事業者・アグリゲーター)5/5

8月7日の事業者情報締切に間に合わせる必要がある。即日着手。

よくある質問(Q&A)

容量市場2030年度の参加登録はいつから始まりますか?

2026年8月3日(月)からです。事業者情報・電源等情報の登録受付がこの日に開始されます。

事業者情報の登録期限はいつですか?

2026年8月7日(金)です。受付期間は8月3日から8月7日までの5日間で、審査は8月3日から8月12日(水)に行われます。ここを逃すと以降のステップに進めません。

電源等情報と期待容量の登録期限はいつですか?

電源等情報の登録受付は2026年8月3日(月)から8月17日(月)まで(審査は8月3日〜9月7日)、期待容量の登録受付は9月8日(火)から9月17日(木)までです。

応札はいつ行われますか?

2026年10月13日(火)から10月23日(金)までです。約定結果の公表期日は2026年12月頃(予定)、容量確保契約書締結のための手続期間は公表日から2027年3月頃です。

参加登録の前に取得しておくものはありますか?

参加登録は容量市場システムを利用して行うため、事業者コード、系統コード及びクライアント証明書が未取得の場合は、それらの取得手続が前提になります。

同一電源を複数の事業者で登録できますか?

できません。同一電源の参加登録の重複は認められていません。また応札の受付期間終了後は、約定結果の公表まで登録情報の内容を変更できません。

編集部の見立て(独自分析)

独自分析

  • 事業者情報の登録受付が8月3日から8月7日までの5日間と極端に短いのが実務上の最大の関門である。各情報は登録受付後に審査が入るため、締切当日の登録は差し戻された際のリカバリ余地がない。初参加の事業者は事業者コードとクライアント証明書の取得から逆算する必要がある。
  • 電源等情報の審査期間が8月3日から9月7日と最大約1か月取られている一方、期待容量の登録受付は9月8日から9月17日と審査完了の直後に置かれている。電源等情報の審査が長引けば期待容量登録の窓に間に合わない可能性があるため、電源等情報は受付初期に出しておくのが安全である。
  • 応札受付(10月13日〜23日)から約定結果の公表(12月頃)まで約2か月あり、その間は登録情報の内容を変更できない。応札後に設備仕様の変更予定がある案件は、このロック期間を工程表に織り込んでおく必要がある。
  • 同一電源の参加登録の重複が認められていない点は、共同開発案件や譲渡予定案件で事前の整理が要る論点である。誰の名義で登録するかを8月3日より前に決めておきたい。

※本ブロックは一次資料の事実に基づく編集部の見立てであり、一次資料に記載された決定事項ではありません。

この記事のまとめ

OCCTOが2026年7月30日に公表した容量市場メインオークション募集要綱(対象実需給年度2030年度)で、参加登録から約定までの日程が確定した。事業者情報の登録受付は8月3日から8月7日までの5日間、電源等情報は8月17日まで、期待容量は9月8日から17日、応札は10月13日から23日である。事業者コード・系統コード・クライアント証明書が未取得なら、まずその取得手続から逆算する必要がある。

編集体制

執筆

BESSNEWS編集部

系統用蓄電池の制度・市場・ファイナンスを一次資料に基づいて解説する編集部。審議会資料・約款・公募要領を原文で確認して記事化しています。

監修

BESS NEWS編集長

容量市場の参加登録・応札実務と系統運用を担当。本記事の日程は募集要綱および業務マニュアル(参加登録・応札・容量確保契約書の締結編)の記載と突き合わせて確認した。

出典(一次情報)

  1. OCCTO 2030年度実需給関連(募集要綱・業務マニュアル等)
    https://www.occto.or.jp/various/capacity-market/jitsujukyukanren/2030_jitsujukyu_kanren.html
  2. 容量市場 メインオークション募集要綱(対象実需給年度:2030年度)PDF
    https://www.occto.or.jp/assets/market-board/market/jitsujukyukanren/260730_mainauction_boshuyoukou_jitsujukyu2030.pdf
  3. 容量市場 業務マニュアル(参加登録・応札・容量確保契約書の締結編)PDF
    https://www.occto.or.jp/assets/market-board/market/jitsujukyukanren/260730_mainauction_sankatouroku_jitsujukyu2030.pdf

本記事は2026年7月30日時点で公表された一次資料に基づきます。以後の改訂・追加公表は反映していません。

出典: BESS media(株式会社エコ革)
https://bessnews.jp/market/proffessional/4623303001003/

本記事は BESS media の転載条件(出典明記のうえ全文転載可)にもとづき転載しています。 記事内容の著作権は転載元に帰属します。

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