OCCTOのクライアント証明書、10月31日失効分の申込締切は10月23日17時。広域機関システム・スイッチング支援システムで10月末までの登録を希望する場合
電力広域的運営推進機関(OCCTO)は2026年10月5日、システムで使うクライアント証明書のうち、2026年10月31日に有効期限を迎えるものについて、新しい証明書の利用申請をしていない事業者が多数いるとして手続きを求めた。対象は広域機関システム、スイッチング支援システム、容量市場システムで利用している証明書である。広域機関システムとスイッチング支援システムは、10月末までの登録を希望する場合、申込締切が10月23日17時。容量市場システムは、有効期限が切れる前に自分で申し込む。期限を過ぎると、託送関連業務データ提供システムを含む4つのシステムが使えなくなる。
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何が起きたか:OCCTOが10月5日、10月31日に有効期限を迎えるクライアント証明書について、新証明書の利用申請をしていない事業者が多数いると告知した。
なぜ重要か:期限を過ぎると、広域機関システム、スイッチング支援システム、容量市場システム、託送関連業務データ提供システム(30分電力量、確定使用量等)が使えなくなる。OCCTOは至急の登録依頼には対応しないとしている。
何をすべきか:自社の証明書が10月31日失効分かを、過去に提出した利用申込書で確かめる。該当すれば、広域機関システム・スイッチング支援システムは10月23日17時まで(10月末までの登録を希望する場合)、容量市場システムは失効前に申し込む。
何が告知されたか
OCCTOのお知らせ「クライアント証明書の有効期限切れ対応について(有効期限:2026年10月31日)」(OCCTO お知らせ、更新日2026年10月5日)の冒頭は次のとおりである。
広域機関システム、スイッチング支援システム及び容量市場システムで利用しているクライアント証明書に関して、2026年10月31日に有効期限切れを迎えるクライアント証明書を利用している事業者のうち、新しいクライアント証明書の利用申請をいただいていない事業者が多数見受けられます。
出典:OCCTO お知らせ(2026年10月5日 更新)対象は、この3つのシステムで使っていて、有効期限が2026年10月31日の証明書である。9月30日など別の日に期限を迎える証明書は、このお知らせの対象ではない。
期限を過ぎると使えなくなるシステム
お知らせによると、証明書の有効期限を過ぎると、次の4つのシステムが使えなくなる。
- 広域機関システム
- スイッチング支援システム
- 容量市場システム
- 託送関連業務データ提供システム(30分電力量、確定使用量等)
自社で広域機関システムに計画を提出している系統用蓄電池の事業者なら、その提出や、容量市場システムでの手続きに入れなくなるということだ。託送関連業務データ提供システム(お知らせの表記では30分電力量、確定使用量等)が止まれば、そのデータを受け取れなくなる。このシステムについて、お知らせは一般送配電事業者へ問い合わせるよう案内している。
システムごとの締切と申込方法
締切と申込方法は、システムごとに違う。お知らせの「システム利用申請の申込締切」と、OCCTOの手続きページ「クライアント証明書の認証局」の記載をまとめると次のようになる。いずれも、10月31日に有効期限を迎える証明書についての扱いである。
| システム | 申込締切(お知らせ) | 申込方法(手続きページ) |
|---|---|---|
| 広域機関システム | 2026年10月末までの登録を希望する場合、10月23日17時まで | 広域機関システム利用申込書を用いて「広域機関システムに関する問合せ」へメールで申し込む。申請区分は「申請内容の変更」 |
| スイッチング支援システム | 2026年10月末までの登録を希望する場合、10月23日17時まで | スイッチング支援システム利用申込書を用いて問合せ先へメールで申し込む。申請区分は「申請内容の変更」。手続きページは、少なくとも有効期限の2週間前までを目途に申請するよう求めている |
| 容量市場システム | 有効期限が切れる前まで | 容量市場システムにログインし、事業者情報の変更から申し込む |
| 託送関連業務データ提供システム(30分電力量、確定使用量等) | 一般送配電事業者に問い合わせる(OCCTOは回答しない) | 託送関連データ提供システム利用申請書を用いて、一般送配電事業者に申し込む |
お知らせは「至急登録のご依頼を当機関にいただきましても対応いたしかねます」と書いている。10月23日17時は、広域機関システムとスイッチング支援システムで、10月末までに登録を終えたい場合の線である。
利用申請の前に、新しいクライアント証明書を三菱電機デジタルイノベーション株式会社のウェブサイトから取得する必要がある。手続きページは、取得にも利用申請の登録にも相応の期間を要するとしている。
自社の証明書が対象かを確かめる
OCCTOは、使っている証明書の有効期限を問い合わせても回答しないとしている。確かめる手がかりは、各事業者が過去に提出した利用申込書等である(お知らせ)。
手続きページは、確かめる対象をシステムと利用形態ごとに挙げている。広域機関システムはファイルアップロード利用・JX手順利用・WebAPI利用、スイッチング支援システムはWeb利用・API利用、容量市場システムはWeb利用、それに託送関連業務データ提供システムである。同じ事業者でも、利用形態ごとに証明書の期限が違うことがある。
手続きページによると、証明書の有効期間は2年間で、申込日から180日先までであれば、購入時に有効期間の開始日を指定できる。有効期限の異なる証明書をまとめて購入し、まとめて利用申請することもできる。期限切れで使わなくなった証明書は、各システムに削除申請を出す。
9月30日失効分との違い
BESS NEWSは2026年9月10日の記事で、OCCTOが同じ形の注意喚起を出した2026年9月30日失効分を伝えた。そのときの広域機関システム・スイッチング支援システムの締切は9月18日17時だった。
今回は、期限日が10月31日の証明書を対象にした別のお知らせで、締切は10月23日17時になる。容量市場システムを失効前に事業者情報の変更から申し込む点、託送関連業務データ提供システムは一般送配電事業者に問い合わせる点は、前回と同じ形である。9月30日失効分の手続きを終えた事業者でも、利用形態ごとに別の証明書を使っていれば、10月31日失効分が残っている可能性がある。
よくある質問
編集部の見立て
- 9月30日失効分に続いて、1か月あとに同じ形の注意喚起が出た。証明書はシステムと利用形態ごとに期限が分かれうるため、前回の手続きで安心せず、利用申込書の控えを利用形態ごとに洗い直すのが確実だ。
- 10月23日17時は「10月末までの登録を希望する場合」の締切で、容量市場システムは失効前までと、締切が1本ではない。社内でいちばん早い10月23日に合わせて動けば、取りこぼしは減らせる。
- 有効期間の開始日を180日先まで指定でき、まとめて購入できる仕組みがある。期限の違う証明書を一度にそろえておけば、毎月のように同じ確認を繰り返さずに済む。
編集体制と事実確認プロセス
BESS NEWSの記事はこう作っています
- BESS NEWSは一次情報主義を採ります。官公庁・電力広域的運営推進機関・一般送配電事業者などが自ら公表した文書とページのみを出典とし、業界紙・ニュースサイト・プレスリリース配信の二次情報は出典に用いません。
- 本稿は、OCCTOのお知らせ(2026年10月5日更新、2026年10月6日の監視で取得)と、OCCTOの手続きページ「クライアント証明書の認証局」(2026年10月6日23時台に取得)にもとづきます。
- 締切と申込方法は、お知らせの「システム利用申請の申込締切」と手続きページの「システムの利用申請・削除申請の申込方法」の記載をそのまま整理しました。
- 個別の事業者の証明書がどの期限かは、OCCTOが回答しないため、本稿では扱っていません。
- 「編集部の見立て」は一次情報の事実にもとづく編集部の解釈で、確定的な見通しではありません。
数値照合表
本文に出した主要な数値と記載を、一次情報の該当箇所と1対1で対照した表である。
| # | 本文の数値・事実 | 一次情報の記載 | 出典(該当箇所) |
|---|---|---|---|
| 1 | 対象の証明書の有効期限 2026年10月31日 | 「2026年10月31日に有効期限切れを迎えるクライアント証明書を利用している事業者のうち、新しいクライアント証明書の利用申請をいただいていない事業者が多数見受けられます」 | OCCTO お知らせ |
| 2 | お知らせの更新日 2026年10月5日 | 「更新日:2026年10月05日」 | OCCTO お知らせ |
| 3 | 期限後に使えなくなる4システム | 「広域機関システム、スイッチング支援システム、容量市場システム、託送関連業務データ提供システム(30分電力量、確定使用量等)の利用ができなくなります」 | OCCTO お知らせ |
| 4 | 広域機関システム・スイッチング支援システムは10月23日17時(10月末までの登録希望時) | 「2026年10月末までの登録を希望される場合、2026年10月23日17時までにお申込みください」 | OCCTO お知らせ |
| 5 | 容量市場システムは有効期限が切れる前まで | 「有効期限が切れる前までに容量市場システムにログインのうえ、事業者情報の変更からお申込みください」 | OCCTO お知らせ |
| 6 | 至急の登録依頼に対応しない | 「至急登録のご依頼を当機関にいただきましても対応いたしかねます」 | OCCTO お知らせ |
| 7 | 有効期限の問合せに回答しない | 「当機関にお問合せいただきましても、ご回答いたしかねますので、各事業者で過去に提出した利用申込書等をご確認ください」 | OCCTO お知らせ |
| 8 | 証明書の有効期間は2年間、開始日は申込日から180日先まで指定可 | 「クライアント証明書の有効期間は2年間で、申込日から180日先までであれば、購入時に各社で有効期間開始日を指定することができます」 | OCCTO 手続きページ |
| 9 | スイッチング支援システムは少なくとも有効期限の2週間前を目途に申請 | 「スイッチング支援システムの利用申請は、少なくとも有効期限の2週間前までを目途に行ってください」 | OCCTO 手続きページ |
| 10 | 広域機関・スイッチング支援はメールで申込み、申請区分は「申請内容の変更」 | 利用申込書を用いて問合せ先へメールで申込み、申請区分は「申請内容の変更」を選択 | OCCTO 手続きページ |
出典(一次情報)
- 電力広域的運営推進機関「クライアント証明書の有効期限切れ対応について(有効期限:2026年10月31日)」(2026年10月5日 更新)
- 電力広域的運営推進機関「クライアント証明書の認証局」(各種手続き)(2026年10月6日 取得)
※二次情報(業界紙・ニュースサイト・プレスリリース配信)は出典に用いていません。
出典: BESS media(株式会社エコ革)
https://bessnews.jp/institutional/proffessional/4630203102002/
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